わんちゃんの病気
僧帽弁閉鎖不全症
犬の心臓病で最も多いとされている進行性の心臓病の「僧帽弁閉鎖不全症」という病気があります。この病気は診察時に「心雑音」が聞こえ、特に高齢の小型犬に多くみられます。心臓は収縮時に心臓内の血流を一方通行にし、逆流を防ぐ為の4つの「弁」が存在しています。正常時はそれぞれの「弁」がしっかりと閉じていることで、一方通行を保っていますが、「弁」に変性が起こることで心臓内の血流が逆流し、その音が「心雑音」として聞こえます。
治療には投薬が必要となりますが、投薬を開始すると「元気になったから薬をやめた」ということができません。事前に心臓の評価をし、病気のステージと症状に合った投薬が生涯必要となります。
早期発見と予防が重要となります。