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腫瘍の治療

Medical

腫瘍

こんな症状はありませんか?

  • 体にしこりがある
  • イボがある
  • 元気・食欲がない
  • お腹がはってる

腫瘍の治療

上記の症状に心当たりがある場合は、肥満細胞腫などの腫瘍系の疾患の可能性があります。

わんちゃんの病気

肥満細胞腫は皮膚にしこりができる病気で、食欲不振、吐血、下血、しこりや皮膚が赤くなっているなどの症状があります。犬にみられる腫瘍の中で最も多く、皮膚にできたしこりは大小などの見た目にかかわらず全てが肥満細胞腫の可能性をもちます。
また、乳腺腫瘍は犬にみられる腫瘍のなかで二番目に多い腫瘍です。大半は中~高齢で避妊をしていないメス犬に多くみられます。一つだけの場合や複数個できる場合もありますが全てを個々に治療する必要があります。頭側より尾側にできることが多く、通常痛みがない為に犬自身が気にする様子もなく飼い主が触って気付くことがほとんどです。

ねこちゃんの病気

猫によくある腫瘍としては、リンパ腫や皮膚系(扁平上皮癌や繊維肉腫)の腫瘍が挙げられます。リンパ腫は猫で一番多く診断される悪性腫瘍で猫の悪性腫瘍の約3割を占めます。元々外にいた猫や脱走する猫で猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルス陽性の猫は注意が必要な腫瘍です。消化器系の症状が多く食欲不振・下痢・嘔吐・体重減少などをしめします。「食欲はあるが体重が減り痩せてきた」という場合もあります。

少しの運動ですぐに呼吸が荒くなることから発見される、胸腔内にできるリンパ腫などもあります。扁平上皮癌は白猫に多く鼻、耳、皮膚、口腔内などさまざまな場所にできます。皮膚の症状は出血やただれなどが多く、口腔内の症状はフードが食べにくそう、口臭がする、唾液が多いなどの症状があります。扁平上皮癌や繊維肉腫の可能性がありますので注意が必要です。

当院の腫瘍の治療

1.外科的治療法
腫瘍の種類が特定でき外科的な切除が最善となれば手術となります。完全に取り切れるなら一番根治的な治療法です。外科的切除も目的別に数種類に分類されます。特に悪性腫瘍の場合は「マージン」と言われる腫瘍周囲の正常組織ごと切除することで完治と再発防止を目指します。
2.化学療法
いわゆる抗がん剤が主となる治療法です。完治を目指したり、患者の生活の質を向上させるために腫瘍を縮小させる目的などで化学療法を行います。腫瘍の種類や全身状態を見極め薬剤を選択します。より効果を求めるため治療中は副作用が現れることもあります。常に全身状態をモニタリングしながらの治療を行いますが治療の延期が必要となることもあります。
また、分子標的薬は従来の抗癌剤とは違う作用を持つ薬剤で、腫瘍細胞が持つ特定の分子にのみ作用する薬です。従来の抗癌剤は正常細胞もダメージを受けてしまうことで重篤な副作用が出てしまいますが、分子標的薬はターゲットが腫瘍細胞のみになるため副作用が少なくてすみます。
3.放射線治療
放射線治療が必要な場合は二次診療病院を紹介させていただきます。